積算を始めたばかりのころ私に積算のいろはを教えてくれた人にこういわれました「積算が合うようになるには10年かかるぞ」と。
まあ10年かかっても仕方がないのでとりあえず始めてみると2年ほどで合うようになりました。別に自慢というわけではありません。スタイルの違いです。
1985年あたりからからコンピューターは急激に進歩しました。しかし、まだ一部の人間が使う代物で一般には普及していません。一般に普及するようになったのは1995年以降です。
この記事には積算を行うには「パソコンと表計算ソフト」が必要と書いてあります。理由はあまりにも煩雑である。パソコンを使用しないと管理できない。ということです。
ではパソコンが普及していない時代、どうやって積算を行っていたのかというと、「過去の実績を基にしていた」これにより「掘削はm3○○円」「擁壁はm2○○円」「経費率は50%」などとやっていたわけです。つまり、、過去の実績を蓄積するのに10年かかったわけです。このスタイルの場合実績があるため信頼が置けます。ですが初めて行う工事に関しては全くの白紙です。また正確な数字を導くのは極めて難しいといえます。
それに対し積算システムを使用するスタイルは分析型です。この方法は積算基準を基にして、書いてあるものを書いてあるように並べていき、書いてある通りに計算するだけという極めて単純な方法です。ですが書いてあるものが判りにくく、計算式が難しい。このため計算を請け負ってくれる計算機としてのパソコンが必要になります。
まあ80年代にバリバリやっていた人は、、過去の実績を基にした統計型パソコンを使用して積算基準に従う方法は分析型といえるでしょう。
積算システムを使用する最大の利点は公開されていない数字を分析によってわりと早く探ることが出来る(いい加減な言い方ですが・・・。)ということかと思います。
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