ほ場整備整地工は煩雑な計算を伴う歩掛です。
Excelなどで計算式を登録しておかないと、計算ミスは免れないほど煩雑です。
まず、計算式の元になる数値は次になります。
A:計画平均区画面積
B:計画区画短辺方向の現状平均勾配
C:現状排水状況
D:障害物状況による時間
E:基盤土質状況
F:ほ場からはぎ取る表土の厚さ(cm)
これらは障害物状況による時間を除き使用する建設機械に関係なく共通です。(同じ場所で作業するのですから建設機械ごとに面積が違うなんてことはありません。)
建設機械はブルドーザ、バックホウの2種類になります。
積算中に混乱する内容は次の3点かと思います。
①ブルドーザ、バックホウ毎に障害物状況による時間が異なる。
②ブルドーザ、バックホウ毎に計算式が異なる。
③総合歩掛として複数の条件を組み合わせて使用する。
計算式が煩雑なのはともかく次の歩掛が判りにくいかと思います。
この2つが混乱の元になるのではないかと思われます。いったいどちらをどう使えばいいのか…。
この2つは上側が基準となる歩掛であり、下側が総合歩掛の例と言うことです。
つまり「表土をはぎ取るのは良いけれど、はぎ取った表土は戻しましょう。」と言うことです。
これを労務費で表すと、
表土はぎ+表土戻し=0.5+0.2=0.7と言うことになり、
機械運転時間で表すと、
表土はぎ+表土戻し=t1-t4=t1(はぎ取り、戻し、整地)-t4(整地)=(はぎ取り、戻し)となります。
上記の計算により得られた値をを単価表にあてはめます。
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