埋戻作業は歩掛としては特に難しい所はありません。よく見かける歩掛の形式です。
建設機械等損料から機械運転単価を算出し、1日当たり施工量によって数量を計算するだけです。ただし、1日当たり施工量が異なるため注意が必要です。
では歩掛を見てみましょう
床掘作業の1日当たり施工量は以下のようになっています。単位はm3です。
御覧の通りバックホウとタンパで1日当たり施工量が異なっています。この施工量の違いをそれぞれ計算しなければなりません。
さらにこの歩掛には補助労務が付いていて、数量は10m3当たりとなっています。
まず機械運転単価表からバックホウとタンパの運転単価を算出します。
上記の運転単価表から
バックホウ運転
タンパ運転
注意すべき点はタンパ運転は従来の単価です。従来というのは埋戻工 B、C、D(前準備)のように改定されていません。従来通り建設機械等損料から算出します。賃料から供用日賃料を算出する必要はありません。
これによって得られた金額を代価表に当てはめるわけですが、バックホウ、タンパ、補助労務それぞれ個別に数量を算出します。補助労務の数量は積算基準の数量をそのまま使用します。
バックホウ数量
タンパ数量
そして最終的に以下のようになります。
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