ブルドーザによる掘削押土を説明します。
積算基準によると歩掛は以下のように定められています。
日当たり施工量(1日当たり)
ブルドーザ掘削押土 100m3当たり 単価表
上記の表には補助労務その他が記載されていないため、ブルドーザ単独の歩掛ということになります。ただし端数整理の雑費は適用されます。
上記の歩掛を代価表に置換え、計算を行うためには使用する機械であるブルドーザの運転単価を求める必要があります。歩掛のタイトルに日当たり施工量(1日当たり)とあることからブルドーザの1日当たり運転単価(1日当たり)を求める必要があることがわかります。
そして、機械土工(土砂、岩石工)の項目の中から機械運転単価表を探します。すると以下のような記載が有ります。
機械運転単価表
この中で注目すべきは機械名、規格、単価表の3項目です。
まず機械名と規格が歩掛と合致している必要があります。その次に単価表を確認します。単価表には[機-18]と記載されており、[機18]単価表は「運転 1日当たり 単価表」と定められています。これでこの単価表を使用するのだということが確認できました。
先ず歩掛を登録するためにフォルダと歩掛を登録します。フォルダはこまめに分けたほうが後々管理しやすいでしょう。フォルダ分割は井解に限らず他の積算システム、Excelによるデータ蓄積であっても行ったほうが良い作業です。
続いて歩掛の中身を入力していきます。まず作成するのは機械運転単価です。日当たり施工量ですので運転1日当たり単価表と同様にデータを入力していきます。
作成された運転単価表は次のようになります。
この運転単価を歩掛に当てはめます。
ブルドーザの歩掛において新規行を追加します。
標準歩掛を選択しブルドーザの運転単価を選択します。
最終的な算出量が「1m3」となることから、基準量に[1.00]を入力します。
1日あたりの施工量が[320m3]と定められているので1日施工量に[320]を入力します。
「ブルドーザ掘削押土 100m3当たり 単価表」となっていることから基準施工量[100]を入力します。
ついで[積算数量反映]をクリックすると上記の数値を計算し、数量[0.31]を入力します。
その結果以下の代価表が作成されます。
あとはこの代価表を1m3あたりの単価に直して終了です。
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